ランチハント日記・West@渋谷宮益坂(喫茶店)
本日のランチはカレー。
本当はおまかせ亭に行こうとしたの。
ラストオーダー14時だから慌てて行ったのにエレベーターなかなか来なかったりで2分間に合わずクローズ。無念。
この辺でまだ行ったことなくて14時過ぎてもいけるお店あったっけーと思いながら何となくおまかせ亭から直角の通りをふらっと入ると昔ながらっぽい喫茶店が。
そういえばあったな。
気にはなりながらも心にぴっと来るメニューがなかったから行ったことなかったんだった。
14時半ラストオーダーとか今の私には神じゃないですか?
ということで入ることに。
トマトクリームミートソース美味しそうだし。トマトとクリームとミートソースを一緒にしてるとかめっちゃ気になるじゃん。
ドアを開けようとすると入り口にわざわざ金の額縁で飾りながらカレーが名物みたいなことが書いてある。
まじで?
今日そんなにカレーモードでもないよ。
でもそう言われるとなぁ。
ただトマトクリームミートソースも捨て難いしなぁ。
と思いながらとりあえず入った。
うええタバコだ。喫煙OKなお店なのか。最近そういうの全然ないから気にもしなかった。
まあとりあえず探し回る時間もないので案内された席に着く。
広いんだね。外からの印象だともっとこぢんまりだと思ってたのに。
そして全部がレトロ。昭和ですって感じ。
メニューを渡された。
表面に外にも書いてあったランチメニュー、裏面にカレー。
トマトクリームミートソースにするか。
でもカレーがそんな名物なら食べてみたいよなぁ。
しかもこのお店にはどちらかというとトマトクリームミートソースよりはカレーの方が似合う。
よしカレーにしよう。
名物に流されるタイプです。
サラダとコーヒーのセットにした。
別にコーヒーなんて会社で飲めるけどこのお店の飲んでみたかったんだよね。昔ながらの喫茶室って感じだし。
店の中央には白髪できちんとした格好のマダムが鎮座している。おもしろ。
居る時に撮るのは申し訳ないかなと思ったので雰囲気だけ。
店内に他には10人くらいのおじいさんグループ、女性の一人客、男性の一人客、サラリーマン2人連れ。奥の個室みたいなとこが男女入り混じって騒がしい。ここだけこのお店にそぐってない感じ。
壁には絵画。
喫煙可能店の壁の色だよね。やにやにしてる。
あーきっと私もお店出る頃にはたばこくさくなってるんだろうなー。
まもなく来た。
かがなくてもスパイスのつんと刺す匂いが鼻に来る。
味噌汁もついて来るんだ。書いてあったっけ。ちゃんと見てない。
大根と豆腐とわかめと揚げの味噌汁。フォークで食べる違和感。具は少なくてしょっぱめ。
レタスとトマトと千切りキャベツと千切りにんじんと千切りパプリカのサラダ。トマトはごろんてしてる。
透明のすっぱいドレッシング。すっぱーと一瞬思った後は結構好きだったな。
いざカレー。
ふむ。
美味しい。
スパイス感じる。
が、そんなにか?
まろやかなココイチみたいなイメージ。ココイチに丸2年行ってないのにそういう感想が出るって何だ。つまり本当にイメージ。
具はない。とろけてるらしいね。ところどころに溶け残った玉ねぎが見えるかなみたいな感じ。
舌を包み込む様に少し刺すくらいの辛さ。
でも美味しいかも。
マダムは馴染みのお客さんには声掛けてるみたい。声が美空ひばりっぽい。
サラリーマンでも声掛けられてる人居る。タバコ吸う人には有り難いお店だもんね。常連さんは徹底的に常連なんだろうな。って分煙しなくていいんだっけ?
私は目が合ってもにこりともされなかった。そういう感じか。
フロアはマダムと奥様と若いお姉さんと3人居る。今居るお客さんの人数にしては多い。お店の広さにしたら適切なのかな。まあリアルランチタイムは混むのかも。
馴染みのお客さんにはマダム自ら持って行くようだ。さっきのサラリーマンにはマダムが接客してた。
福神漬け赤いなぁ。
でもせっかくなのでひとかけら食べた。
味は食べやすい感じ。嫌いではないものの色があれだからここまで。
食べ終わったくらいの時にコーヒーが来た。
チョコレートシロップの上澄みみたいな薄い香ばしさ。何だろ、お湯みたいな香りする。
えっなんか飲んだらブランデーみたい。
から鼻に抜けて行く香りが木っぽい。珍しい風味。
苦いからほんのうっすらだけソーダ感から苦いに返ってくる。
後味ちょっぴりだけすっぱみ感じるかな。舌にはりついた感じで。
西岡すみこみたいな顔した女が鳥居みゆきみたいな動きをしながら入って来た。このお店に不釣り合いなだけにうっすら疎外感の私には勝手に仲間意識が芽生える。かといってああいう感じと一緒にはされたくないとも思う。
別に行きたくなかったんだけどちょっとどんな感じか見てみたかったのでお手洗いに寄ってみた。
和式と洋式が両方ある。これは面白い。
様式の方をのぞいてみたらもはやアート作品の様であった。あるいは味のある独居房。
しかしハンドドライヤーが今やもう見掛けることがない感じの型だよね。TOTOだって。
せっけん入れが面白い。TOTOに貰ったのかなと思ったらINAXだった。
それはそれで歴史を感じる。
おじいさんの集団は恐らくマダムの長年の知り合いっぽくてわざわざ外までお見送りしてた。私に至ってはお店を出る時の有難うございましたすら言われたか謎。まあこれがこのお店の接客スタイルなのね。
渋谷(宮益坂)West。キーワードは裏道・常連・喫煙可。
今よく見たらカレー以外のランチは全て1000円で飲み物は別料金200円だった。カレーだけ圧倒的にお得だったんだね。
ラストオーダーは14時半。この時間設定は完璧。
お腹はいっぱいになったしまあ美味しかったとは思う。
でも二度目はないかなー。タバコ臭いし新参者は歓迎されてない感じだし。たぶん阿部寛も無理だわ。そんなことないと思います。
皆様も渋谷にいらした際は、よっぽど興味を持ったなら宜しければ。