くのいちれでぃーの忍法雑記帳

たぶん忍術に関することはほぼ書きません。

ランチハント日記/ヴェールエブラン@池上(フレンチ・ビストロ)

仕事で池上本門寺のそばへ。参道沿いのレストランでランチ。

 

13時に入ったらお客さんは誰も居ない。一人だったのでカウンターに座ろうとしたらテーブルで良いですよとそちらに通される。わ、有難う。

 

と、その直後からじゃんじゃかお客さんが流れ込んできてお店はあっという間に満席に。すごい。あたし招き猫だわ。小学校の頃から顔が猫っぽいとは言われてきたけど。

 

まず出てきたのは田舎風野菜のスープ。トマトベースのコンソメスープにたまねぎ、にんじん、トマトなどの野菜が入っている。普通。しかし美味。

 

よくある感じのスープだけどなんか美味しいなぁと思ったから何でだろうと考えたんだけど、まずは味付けが丁度良い。体に自然に入る優しさを持ちながらも塩味が薄くはなく、まさに絶妙。野菜も美味しくて、口に入れるとしっかり存在を感じられる固さを残しながらも繊維ごとにするんとほどけていく。

 

すっごい普通っぽいのに何でこんなに美味しいんだろ?と思って因数分解したらこうなりました。多分このスープ食べたら「あ、普通に美味しい」って感じると思うんだけど、それで良いと思います。ただ、これを何でもないかの様にやってのけるシェフはすごいんじゃないでしょうか。

 

バケットが運ばれてきた。4切れもある。サービス満点だね。

 

てゆうか焼き立てじゃー!しかも全粒粉。たまらん。一気食いしてまう。

 

メインディッシュは豚フィレ肉のベーコンソテーチーズソース。てゆうか頼んでから気付いたんだけど、黒板のディナーメニューでは単品1800円。びっくり。今日は定番のハンバーグのかわりにこれって言ってたから昨日のが残ってたのかな。ラッキー。ラッキーマン。言いたかっただけ。

 

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まずはチーズソースのかかってないとこを一口。ああ!豚うまっ!塩胡椒の加減もX―GUN、あ違った、抜群っ!と思うが早いか後ろに控えていたベーコンにカウンターパンチを食らわされる。淡白なフィレの向こう側からベーコンのジューシーさと香ばしい塩味が波の様に……うん、いわばサーファーのフィレを包み込む様にベーコンの高波が迫る感じなのです。理解して頂かなくてよろし。

 

何しろ、もう美味しい。売りのチーズソースに達してないのに既に美味しい決定です。ギギギギブミーワイン。赤。

 

付け合わせの野菜は京にんじんとホワイトアスパラとイタリアのブロッコリー(ロマネスクカリフラワー)。普通のものは使わないのね。ものすごいこだわりを感じるわ。

 

チーズソースはソースってよりは塩味を強くしてチーズと混ぜたマッシュポテトって感じ。マッシュポテトも付け合わせにあったけどこの柔らかさからしてベースは同じだな。頭いい。ひとつからふたつ。エントロピー増大。使い方合ってるのか。たぶん間違っている。

 

ちなみに個人的にはもっと普通にチーズソースの方が良かった。ポテトのザラっと感が少々うるさく感じます。

 

ソースを付けて頂きたかったのでパンのおかわりが出来るか聞いたら出来ると言われたので1切れ貰う。またもや焼き立て。どーなってんの?

 

美味しくてあっという間に食べてしまったので、少し照れながらもう2切れ下さいと言ったら良かったらどうぞと4切れくれた。え、流石に多いよ。と思ったけど食べちゃった。焼き立て全粒粉最強。

 

いやー満足です。実に美味で贅沢な時間でありました。夜に来て色んなもの食べたいなぁ。このシェフなら信頼出来る!

 

池上「ヴェールエブラン(Vert et Blanc)」。火曜定休。ランチはメニューによって1000円から2000円まで。グラタン、ハンバーグなどの定番メニューと本日の肉料理と魚料理から選べる。全品スープとパン付。パン美味しい。私の豚フィレ肉のベーコン焼きチーズソースは1500円。高いと感じるよね、でもその価値あります。

 

いやー本当にお腹も気持ちも大満足でございました。皆様も池上方面にお寄りの際は、是非。

 

※こちらは2013年6月時点の情報です。しかし今から振り返っても外回り営業をしていた3年間で最も素晴らしかったと記憶に残るランチでした。